多読の授業中、どうしても集中できない生徒のPC画面を遠隔操作でロック。うち二人はすぐに読むことに気持ちが入っていったのでロックを解除。でもS君だけはあっちこっちへ気が散り、とうとう授業の最後までロックを外せないまま終業のベル。
その場はそれ以上押し問答しても仕方ないし、すぐ外出せねばならない用事もあったので、冷却期間をおいてから話をしてみようと思っていると、事務室前にS君がひょっこり現れ、心のこもったお詫びをしにきてくれた。
私は彼の肩をぽんと叩きながら、彼自身が自ら気持ちを切り替えてお詫びにきてくれてうれしい気持ちと、彼をそこまで怒らせてしまった私のやり方を詫び、短気は損気だよねと付け加え、出張に出た。
S君に切れられ、謝られて、学ばせてもらったのは私の方だったかもしれない。