千葉県の場合、知事が随分とこだわっていたのがこういう結果につながったらしい。そもそもこの時期、学校は新学期を迎えるにあたって、いろいろと準備が忙しいとき。そんな折、こういうことで現場をかき回して生み出すものはない。
パラリンピック学校観戦 行くも行かぬも、てんやわんや [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
子どもたちに東京パラリンピックを見せる「学校連携観戦」が25日、東京都と千葉県で始まった。教員や保護者は、新型コロナの感染対策や「行く行かない」の決定で大わらわに。熱戦に拍手が送られるまでに、各地で…
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生で観戦する意義を否定するわけではないが、それは時と状況による。案の定、この直後に教員の感染が判明して、ようやく中止の決断に至った。熊谷知事って、それなりに買っていたけど、この件についてのこだわりは、理解できない。
聞いた話では、保護者や児童生徒の希望を聞き、それに基づいて引率体制を整えて対応していたらしいが、ある学校じゃ、結局最後に一人の生徒(家庭)から観戦の希望が残り、60人乗りの大型観光バスに引率教員2名と生徒一人の3人が乗って観戦に行ったらしい。
何も、無理して子どもに機会を提供しなきゃいけないのは、パラリンピックに限ったことじゃないだろう。普段の教育の中にだって、いくらでももっと機会を拡充しなきゃならないことは山積しているはず。それを放っておいて、こういうイベントだけ強行して、どんな教育的価値があるのか?