いくら「全力」と連呼してもダメ。五輪強行の呪文は「安心安全」だったけど、ここに来て追い詰められてからは「全力」がお気に入り。でも、これ以上この無能政権だけに仕切らせていては、本当に取り返しのつかないところまで行ってしまうよ。早く国会再開して、叡智を結集しろ。
「世界全体で『デルタ株』が猛威をふるっている中で、世界の中でも国民への影響を最小限にするため、全力で取り組んでいる。まずは目先のことを解決に向かって全力でやるのが私の責務だ」(NHK News Web 「緊急事態宣言 京都や兵庫など7府県を追加へ 政府方針」)
空虚な言葉の連呼もさることながら、この談話で大きな違和感を感じたのが「目先のこと」。私の語感では、「喫緊の課題」とは違って、近視眼的な、やや矮小な問題という感じがするのですが、どうでしょう?少なくとも、一国の指導者が吐くセリフではないように思います。
むしろ目先のことは周囲の大臣にしっかり任せ、大局的な見通しを持って方針決定に尽力するのが総理の仕事ではないですかね?
そういえば、前任者のソーリも、独自の日本語を随分と駆使しましたね。「募ってはいないが、募集していた」とか、「そもそも」の定義を閣議決定してみたり。現任者は、そんな取り繕いすらする気なし、か。