実は、ベルギーでもっとも行きたかったのは、ビリヤードプレーヤなら誰でも知っている伝説のチャンピオン、クールマンスのお店。1978年の時点でワールドカップで100回のタイトルを獲得し、Mister 100という称号で呼ばれるようになり、その後店を開いたときにその称号を店の名前にしました。
場所はLierという町。Antwerpenからそれほど遠くないので、当初は弾丸ツアーに組み込もうと考えていましたが、時間的にかなり厳しいので、弾丸ツアーに先立って行ってみることに。宿泊先のホテルからは電車で2時間ほど。
チャンピオンの店が開くまでの間、UNESCO世界遺産にもなっているBegijnhof(ベギン会)の修道院群をぶらり。修道院と言っても、半聖半俗の生活共同体のようなものだったらしい。今は通常の住居として使われている感じだが、街並みはそのまま保存されている。
それから、その一角にあるSister Agnesというカフェテリアで、ベルギーで3食目のムール貝。平らげたところでそろそろ開店時間。
店はマーケット広場から通路を入ったところで、とても広い敷地に二階建ての建物。前庭にはテラス席も。ポケット、スヌーカー、コンペティションテーブル、スモールテーブル(日本の四つ球台よりも若干小さめの台)以外にも、ゴルフビリヤードみたいな珍しい台もありました。
カウンター前にある二台のスモールテーブルは常連さんのご老人がたで埋まっていたので、お店のお姉さんに奥まったスモールテーブルに案内されました。
フィンランドに来てから一度だけポケットビリヤードを突いたきりで、5ヶ月振りにじっくりキャロムビリヤードを練習。
突きながらも、カウンターの方を見ながら、チャンピオンはいないのかとうかがっていましたが、いっこうに気配なし。
1時間近く突いた後、カウンターで会計しながら、クールマンス選手は来ないのか聞いてみると、「昨日は来てたけど、今日は来ないんです」と、にこやかな受け付けのお姉さん。な、なんと😭
打ちひしがれていると、次のひと言にビックリ。「私、孫です」と。
日本から来たと言うと、チャンピオンの栄光の品が飾られている特別な部屋に案内してくれました。ラシャが張り替えられたばかりのコンペティションテーブルが2台置かれた広い部屋に、たくさんの賞状やトロフィー、写真が飾られていました。日本で開催されたワールドカップで優勝したときの表彰状もありました。
せっかくなので、その前でお孫さんとセルフィーをお願いすると、快く応じてくれました。
帰り際、何かお土産になるようなものはないかと聞いてみたら、サイン入りのカードと、チャンピオンブランドのチョークをプレゼントしてくれました。
お店のHP:(フラマン語のみなので、Google先生を頼りにどうぞ)
http://www.mister100.be/