タンペレ市立図書館

大学の図書館もあるのですが、市立図書館を利用する必要が出たので、登録しに行ってきました。

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裏面には登録番号とバーコード

受付で登録したい旨伝えて、例のIdentity Cardを提示すると必要な情報をスキャンしてくれて、あとは現住所だけ聞かれて答えると、あっという間に申請書に必要事項が記入されたフォームが印刷されて出てきました。それに署名をして、登録完了。この間、ものの3分程度。もちろん、無料。

携帯電話の番号も登録してあるので、返却期限などの連絡もメッセージで届きます。

探しているものを伝えるとすぐに検索してくれて、その本がある書棚まで案内してくれました。先日まで受講していたフィンランド語のコースで使っていた教材の、音声トラックCD付きのテキスト。音声はオンラインで無料で聞けるのですが、いつまであるかわからないので、手に入るうちに音声データとして保存しておきたかったのです。

図書館のウェブページを確認してみると、発行してもらった登録番号と暗証番号で、借り出し図書の延長手続きや予約はもちろん、ビデオ映像や電子ブックが閲覧できたり、各種データベースで検索を行ったり、サービス満載。

タンペレ市立図書館の2018年運営予算総額も出ていました。なんと、14.4 million euro(17億5千万円)。あまりの額に、計算違いかと、何度も換算し直しちゃいました。

人件費も含まれているのかわかりませんし、予算の内訳の違いもあるので単純な比較はできませんが、東京都立図書館(中央、多摩)の2018年度の予算総額(人件費含む)は、トホホの146万円。

まあ、東京都の場合には各区でも図書館を維持していますから、それを勘案すればもう少しマシな数字が出てくるかもしれませんが、人口が圧倒的に違います(タンペレ市は約23万人、東京都は約1370万人)。おそらく、人口一人当たりの額に換算すると、さらにガッカリする数字が出てくるかもしれません。

単に教育制度や学校の運営方法の違いだけでなく、こういうところにも「学ぶ」「学びを支援する」と言うことについての決定的な違いが表れている気がします。

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