英語の曜日を教えるときも、名前の意味や由来を説明してあげることでぐっと覚えやすくなります。フィンランドも同じ。英語と同じようにゲルマンや北欧神話にちなんだ名前もありますが、ちょっと違うのもあるのでまとめておきます。
英語に慣れきっている人にとっては、フィンランド語の曜日名は大文字で始めないというのがちょっと驚きかもしれません。
英語の曜日はすべて〜dayとなっていますが、フィンランド語では、末尾の表にあるとおり、あとで説明する水曜日を除いてすべて〜taiで終わります。しかし、taiが単独でdayを表すことはありません。
月曜は英語と同様、moonに由来する名前です。
火曜も英語と同じ、北欧神話の神チュールにちなむ名前。
水曜は「週(viikko)の真ん中(keski)」という意味で、ドイツ語のMittwoch(ミットヴォッホ)と同じです。
現在では月曜が週の始まりという認識が定着しているので、木曜が週の真ん中になりそうなものですが、もともとキリスト教やユダヤ教では日曜が週の始まりと考えられていたので、その考え方に立てば水曜日がちょうど週の真ん中になります。keskiviikkoと聞くと、「お、あと半分だ、がんばろ」っていう気分や、「おいおい、まだ半分かい。。。」という気分になります。
英語のWednesdayはWodenという神の日という意味ですが、どこでこの神様が入り込んできたんでしょうか。フィンランド語やドイツ語同様、Midweekとでもなっていれば、どれだけの英語学習者が救われることか。
木曜も英語同様、トールという神の日。
金曜は、北欧神話のペルケレあるいはペルカという雷の神に由来しているようです。
土曜は、英語では神Saturnの日という名前ですが、フィンランド語ではlauantai。lauanは古いノルウェー語の「洗う」という語から来たもので、現在でも土曜がサウナに入るいちばんポピュラーな日と考えられていることに通じるようです。
日曜も英語と同じように、太陽に関係する曜日名ですが、フィンランド語では「太陽」のことはaurinkoと言うので、古い時代にゲルマンから持ち込まれた名前が残ったと思われます。
フィンランド語では、英語の前置詞に相当する語はない代わりに、「月曜日に」(on Monday)という場合には、-naという接尾辞がついて、maanantainaのようになります。
ちなみに、「週末」はviikonloppuと言いますが、これは「週(viikon)の終わり(loppu)」という意味です。
曜日 | フィンランド語 | 読み | 語源 |
---|---|---|---|
月曜日 | maanantai | マーナンタイ | 月の日 |
火曜日 | tiistai | ティースタイ | 北欧神話・チュール |
水曜日 | keskiviikko | ケスキヴィーッコ | 週の真ん中 |
木曜日 | torstai | トルスタイ | 北欧神話・トール |
金曜日 | perjantai | ペルヤンタイ | 北欧神話・フィグ |
土曜日 | lauantai | ラウアンタイ | 入浴日 |
日曜日 | sunnuntai | スンヌンタイ | 太陽の日 |