指導助言者の先生から、週末はくれぐれもしっかり休むようにと言い渡されたので(日本人をよく知ってる?)、お言葉に甘えて、昼からバスに乗って、Rauhaniemiという湖畔にある公衆サウナに出掛けてきました(フィンランド語ではRauhaniemen Kansankylpylä)。
2番のバスはちょうどRauhaniemi行きなので終点まで乗っていったら、その一つ手前の停留所の方がちょっと近いことがわかりました。どうりで地元の人が皆降りていったわけです。
駐車場を抜けて歩いて行くと、湖畔に伸びた細長い土地
に建っている建物が見えてきます。サウナにはカフェや男女別脱衣所が併設されています。受付で支払い、ついでに炭酸水も買うと9.5ユーロ(もちろんカードOK)。
料金表に、子どもや老人価格があるのはよくありますが、学生や失業者も割引対象というのがいかにも幸せナンバーワンの国。
このサウナは男女共用で、水着着用です。脱衣所で水着に着替えます。壁沿いにぐるっとフックが並んでいて、そこに服を掛け、その下の棚に荷物を置いておきます。特に鍵のかかるロッカーなどはないのですが、そこはSuomiの誠意を信じましょう。
いちばん奥のドアがサウナへの入り口です。ドアを開けると、奥に5m幅3mくらいの細長い浴場で、左右それぞれベンチシートが2団あり、正面にサウナストーンが鎮座しています。シートには男女入り交じり人がびっしり、ちょっとした隙間を見つけて万能フレーズKiitosといいながら入れてもらいます。
日本のサウナでは、ウレタン製の敷物が置いてあることがありますが、ここでは木の板に取っ手がついたものが入り口に置いてあり、それを敷いて座るようになっているようです。
時折入り口付近から何やら声がかかると、サウナストーン近くの人がひしゃくで水をかけます(後でわかったが、これがお湯らしい)。すると、超高温のスチーム風(これがロウリュってやつ)が降り注いできて、耳を押さえないと熱くて耐えられないくらいです。
読んではいましたが、サウナでかぶるウールの帽子をかぶっている人もいました。なるほど、あれがあれば、耳が痛くはないですね。見つけて買い求めねば。
しばらくするとバンバン汗が出てきます。適当な頃合いで表に出て、凍った湖の湖畔を一部砕氷して、そこに階段がついているところで凍るような水に浸かります。冷たいとかではなく、痛い感じ。最初、少し泳ぎだしてみたんですが、すぐに身体中がビリビリ痛みを感じ始めたので、このまま動かなくなって新聞の見出しを飾るのはマズいと、すぐに引き返しました。
それからサウナの外にあるベンチの腰掛け、しばし余韻を楽しみ、またサウナに入りいます。これを数回繰り返し、できあがり。
サウナの中で飛び交う言葉はほとんどわからずぼおっとしていると、隣の爺さんが当たり前のようにフィンランド語で話しかけてきたので、どうにもならず英語で「すんません、わかりまへん」というと、すぐに英語に切り替えてくれました。爺さんはもう30年来通っているそうです。結構な年齢の方でも何とか英語で意思疎通ができるというのはすごいことです。フィンランドの英語教育の底力か。
タンペレはフィンランドでも有数のサウナ都市らしいので、楽しみです。