十数年ぶりにインフルエンザにかかりました。イナビルを処方されたものの、時間が経過していたのでたいした効果もなく、結局1週間以上寝込むことになりました。
教員になってからは特に、それまではあまり実行していなかった手洗いうがいを励行し、人混みではマスクを着用し、列車もなるべく危険の少ない特急やグリーン車に乗るようにしていたのに、感染するときは感染してしまうもんですね。昨年度は予防接種をしていなかったのと、最初の診断で風邪という見立てをされて対応が遅れたこと、またそれなりの加齢も相まって、今回は結構しんどい展開になりました。
最初に異変を感じたとき、ちょっと普通の風邪とは違う急激な変化と、なんとも言えない全身の倦怠感と節々の痛みだったので、予定をキャンセルして家に引き返し、すぐかかりつけのクリニックで受診しました。7度ちょっとの発熱があり、異変については申告したのですが、あっという間の問診の後、感冒薬と咳・痰の症状緩和剤などを処方され、家で寝ていました。翌日には熱は8度台になり、木曜は休診なので、金曜に再度受診しに行きました。
再診の時にはさすがの高熱なので受付の段階でインフルを疑われ、待合室から隔離という歓待ぶり。すぐにインフルの検査が実施され、あっという間にB型の判定。イナビルの吸引薬が処方されましたが、そのときのドクターの一言が耳に残りました:「B型にはあまり効きがよくないかもしれませんが…」
人が言い分け染みたことを吐くとき、妙に引っかかりを感じたり印象に残ったりするものですが、この一言も私の耳につきました。なんだか、最初の診断時にインフルの検査をしていればもっと早く処方できて薬効も期待できたかもしれないけど…というような後ろめたさのようなものを嗅ぎ取りました。
最初に処方された風邪薬を服用しつつも、8度台の発熱に苦しみ、3日間を過ごしてしまったので、通常効果が出対される48時間ないし72時間という期限を過ぎてしまったわけです。思い返せば、初診時に、医者の見立てに異議を申し立てででも、インフルの検査をお願いし、予防的でもいいからインフル薬の吸入をお願いしておけば、結果的に高熱で苦しむ日数を少なくできたのでは、と自分でも後悔しました。
以前、イナビルを早期に処方された娘は、「インフルは吸入したらあっという間に直った」と言っていましたが、まあ若さという要素もあるとはいえ、やはり時間が経過してからの処方では劇的な効果はないようです。
案の定、吸引薬の効果もむなしく、最初の診察から8日後にようやく7度台まで熱が下がりましたが、それまではほとんど起き上がれない状態で苦しい日々でした。学校保健法では、解熱後2日または発症後5日間は出席停止なので、それに準じて療養することにし、予定されていた教育実習予定者の特訓講座も、同僚の先生が一人で引き受けてくださり、救われました。解熱後も、以前にも増して耳鳴りが激しくなっている気がします。
とんだ年度替わりとなってしまいましたが、失った1週間を取り戻すべく、明日から立て直しを図りたいと思います。