一昨年の訪米時にはReadySIMというサービスを使いましたが、どうもZIP SIMという新ブランドに移行してからよろしくない評判が多いので、今回はT-Mobileというメジャーな会社を使ってみました。
まず大前提として、利用する端末が、いわゆるSIMフリーという状態になっていて、特定の会社のSIMしか認識しない縛りがかかっていなければなりません。私のはAppleで購入したSIMフリー機(DocomoとかSoftbankでは購入してない)です。
さて、SIM自体の入手ですが、SIM自体とアクティベーションコードがセットになったパックを、日本の密林で購入しました。約2300円。米国の密林では10ドル程度なので、かなりの割高ですが、あちらからの送料を考えると、まあ仕方ないかと(参考までに、日本まで2,3週間のスタンダード送料は約5ドル)。米国到着からすぐ使わなくていいなら、滞在先のホテルか友人宅に配送しておくという手もありますが、いろいろと必要になるのは到着直後ですから、あまり現実的ではありません。
このスターターキットとは別に、プリペイドのプランをオンラインで購入するという手順になります。
まずは、必要事項を記入して、ウェブ上でアクティベーションを行います。求められるのは、スターターキットに同封されているSIMのシリアル番号とアクティベーションコード、それと使用する端末のIMEIというシリアル番号です。それと、電話を使用する地域のエリアコードを求められますが、これは別にどこでもかまいません。
アクティベーションが成功すると、SIMに電話番号が割り当てられます。訪米前に番号が確定するので、空港での待ち合わせなどでも確実に使えるし、知人に事前に知らせておくこともできるので重宝します。
実はこのSIM、日本国内でも電波をつかんでローミングできます。成田で離陸前の飛行機でSIMを差し替えたらすぐ電波をつかんで、以下のようなローミングサービスの案内がSMSされてきました:
Free T-Mobile Msg: Welcome to Japan. CAUTION: Text $0.50 each and Talk $2.69/min. For info call us for free +1 505-998-3793Free T-Mobile Msg: CAUTION: Charges are up to $15/MB +tax for web/email/apps while roaming. To disable data please dial #763#
国際データローミングはデフォルトではオフになっているはずですが、心配なら上のメッセージに書かれているように、#763#と電話すればオフになります。
離陸前にエアプレーンモードにして、言質に着陸したらモバイル通信をオンにすると、その瞬間からSMSが使用可能になります。
T-MobileのSIMではiPhoneにテザリングすることも可能なので、別途モバイルルータを持ち歩く必要もありませんし、あちこちWiFiを探し歩く必要もありません。
今回の6日間の旅では、iPhone自体の通信とPCのテザリングを合わせても合計で2GB程度しか使いませんでしたが、アクティベーションも簡単で、使用容量もあまり気を遣わずに済むことを考えると、30日30ドルというのは、安心料も含めて考えれば、べらぼうな価格ではないと思います。
備考
プリペイド期間(30日間)が過ぎた後、3ヶ月利用がない場合はSIMに割り当てられた番号は無効になります。別の訪米に向けて同じ番号を確保しておきたい場合は、デポジットに入金しておき、Pay As You Go(月額3ドルで30分の通話あるいは30通のテキストメッセージ、超過分は1分あるいはSMS1通毎に10セント)の契約に切り替えて、最低利用料(3ドル)を支払い続けるしかないようです。いったん無効になったSIMを使って再度アクティベートする方法があるかどうかは、わかりません。