かねてから、人にぶつかり、ひどいときには押しのけながら、自分に都合のいい車両へ移動する人々に閉口していました。
一分一秒を急ぐ気持ちは同じ通勤者として理解は出来ますが、それは人を押しのけてまで実現していいことではないはず。私なら、次の駅で停車している間に下車してさっと移動して、また乗車するくらいのことはします。
それがどうでしょう。今日はどかないからと、逆ギレされました。
その日は珍しく東急電鉄の新しいタイプの車両で、向かい合った短めのベンチシートの真ん中にバーがあるタイプでした。バーをはさんで両側に人が立つと、従来の車両より通り抜けしにくいわけです。
始めに突っかかってきたのは、もう定年にも近いと思われるいい歳のおっさん。イヤホンをしてiBooksで読書をしている私に向かって、何やら話しかけてますが、無視。しつこく物を言ってくるので、人を押しのけてまで通るのは迷惑、通れなければ諦めろ、と言って読書に戻ると傍らでピーピー文句言い続け、まわりの乗客もあきれ顔で見てました。
しばらくすると、30代のサラリーマン風のにいちゃんが、私がよろけるほど押しのけて、バーと私の間にねじ込んできたので、「あんた、なにしてんの??」というと、「通れないから」という答えに絶句。
携帯電話でやむを得ない急用を小声で済ませてるより、はるかに迷惑度の高い行為だと思いますが、そのうち車内アナウンスにも「他のお客様を押しのけての車両の移動は迷惑となりますので、ご遠慮ください」っていうレパートリーが加わるかな。