試験監督の仕方もいろいろありますが、私も私の同僚も基本的に「座らない派」です(同僚のブログ参照)。
60分くらいの試験ならそう辛くはありませんが、1日60分が3コマという仕事が3日続くと身体にかなりの負担がかかります。普段は90分授業を3コマ連続でやっても腰が痛くなることはないのですが、監督となると同じ姿勢が多くなるので、上記同僚のブログで紹介されている超スロー歩行で巡回をしても、腰がしんどくなります。
だいたい例年、入試の監督業務の後に腰痛を悪化させて難儀するので、今回はこじれないうちにマッサージを受けて、身体のトリートメントをしました。
普段は乗り換えはしてないターミナル駅に、最近よく見る60分3千円というお手頃価格のマッサージチェーン店があるので、毎日仕事帰りに途中下車してパンパンに突っ張った筋肉をほぐしてもらいました
連続3日間の業務だったので、1万円近い出費で、入試手当では足が出てしまいますが、腰痛を悪化させるよりはるかにマシです。
なぜそこまで座らないことにこだわるのか。だって、座ってちゃ、監督業務に支障が出ますから。
入試の場合は、学校の定期試験などと違って、あまりひどい不正行為はない(というか、不正のしようがない)代わりに、緊張している受験生が気持ちよく実力を発揮できるようにお手伝いするという意味合いが多いと思います。
ありがちなのが、鉛筆や消しゴムを落としてしまった、とか、問題冊子を落とした、空調が合わない、近くの受験生の挙動が気になる、など、いろいろです。これらの不安や支障を迅速に解消してあげられるように、監督者は立って常に全体を伺っている必要があるわけです。
レストランのサービスの良し悪しを判断するには、食事中にテーブルからそっとフォークなどを落としてみるといい、という話を読んだことがあります。いいレストランならば、ウェイターは客が見られているとは感じないように常にさりげなく目を配っていて、フォークを落とした瞬間にさっと代わりのフォークをもってくるはずだ、というわけです。客が困った状況になっているのに、カウンターにデンと腰掛け、ぼーっとテレビを見ているような店では失格なわけです。
まあ、試験上はレストランのようにサービスを提供する場ではないし、受験生が監督者のサービス精神を試すつもりでわざと物を落としていることもないでしょうけど、できる限り気持ちよく受験してもらうことが、何らかの形で本学の印象向上に繋がるかもしれませんから、気を抜いて監督するわけには行かないわけです。