二戸市で授業

とある縁で、岩手県二戸市にある中学校で授業をすることに。

東北新幹線が一部区間徐行運転の影響で、東京二戸間はたっぷり4時間。でも考えてみると、普段の通勤時間が往復4時間。妙な感じ。

何しろ、初対面の生徒たち(あちらにしてみれば、いきなりやって来たおっさん)と授業するわけで、双方とても緊張しました。教科書の営業で授業をしに行く恩師の若林先生に何度か鞄持ちでご一緒させていただいたことがあるが、頻繁にこういうことしていたのかとつくづく感心。

肝心の授業の方は、オーラルイントロダクションにも良く着いてきてくれたし、音読練習も結構声が出ていて、最後のスキット発表も、プラスワンというひとひねりする課題も上手にこなし、いいプレゼンをしてくれていました。何しろ、すぐ生徒たちの表情が和らいで、にこやかに授業に望んでいたのがほっとしました。

授業後の講義は、集まった先生方が何を望んでいるのか、何に困っているのか、今ひとつつかみかねていたので、私が授業をする際に心がけていることをざっとお話しすることに。

質疑応答では主に、予習についてと、文法事項の扱いが話題に。どういうことを予習させているかという質問に、予習は不要、復習をみっちりと指示していることをお話し。おそらく、ほとんどの方が古典的な次回の本文をノートに写し、新出語句の意味調べをやらせていると推察しました。それがなぜおかしいのかお話ししましたが、さて、どこまで腑に落ちたか。

文法関連の質問は、口頭で導入した後、文法の説明はしないのか、むしろ文法の説明を最初にした方がいいのでは、「今日は現在完了の経験用法をやります」のような、本時の目標は明示しないのか、など。具体的な用例がしっかり頭に入る前に抽象的な説明をしても身につかないし、いくつか頭に用例が入った頃にまとめてやる方が意味があるのでは、とざっくりお答え。

意外と、過去綿々と行われている、こういう何気ない活動について、しっかり考え直す機会とか参考書って、ないんですね。

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