シンガポール国立大学で開催されたCLaSIC2016での拙い発表ですが、映像をご覧いただけるようにしてみました。ご笑覧いただき、コメント欄に感想や批評など書き残していただければ幸いです。自分の記録用にビデオカメラを据え置きで撮影した映像なのでスライドが見にくいですが、発表スライドはここに公開してありますので、映像と併せてご覧ください(授業風景など生徒が移っている画像は削除してあります)。
特に何か実験をしたとか、科学的にエビデンスをまとめたという類いの発表ではなく、これまで自分が実践したり見聞きした中から、教師として感じたことをまとめた発表です。そういうものをお求めの方は時間の無駄になりますので、ご覧いただかない方がいいかもしれません。私の学生諸君も、このような発表アプローチはリスキーなので、安易には真似しない方が無難かもしれません。
発表の主旨は、大学ではかなり前から広く使われているLCDプロジェクタや電子ボードなどの装置が初等中等教育にも普及してきましたが、特性を踏まえて賢い選択をしないと、むしろ指導効率が落ちたり、学習を阻害する場合もあり得るので、時流に流されずに賢い選択をしましょうね、という話です。
私にこの学会を紹介してくれたかつての同僚が、日本の英語教育の現状について、大学のことは研究者によって紹介されることはあっても、中学高校の現状はなかなか英語で世界に広く知ってもらえるような発表がないと嘆いていたのが気になっていて、私の発表でも日本の学校現場の状況を紹介するのにずいぶんと時間をかけています(おかげで肝心のところがやや駆け足になってしまいましたが)。
大阪人でもないくせに、聴衆を前にしゃべるときにはなんとか笑いを取らねば、という芸人魂が騒いでしまい、学会発表と言うより、英語教育漫談のようになっていますが、私の発表はたいていそういうものです。
冒頭、「発表中はポーズ撮りませんから、今がシャッターチャンスです」みたいなことを言って掴みの笑いを取ってますが、これは私の前の発表者が、なんと発表途中でスタッフに自分のスマホを渡して写真を撮ってくれとお願いし、スライドを映したスクリーンを前にポーズをとっていたことを踏まえてのネタです。