ポケモン騒ぎには加わってないというのは、もう年老いたってこと?
ま、それはそうと、あのゲーム、企業や政治家にとっては、愚衆をコントロールするための優れたツールだと思います。
これまでのバーチャルリアリティー(VR)は、あくまでバーチャル世界の中での話で、いくら魅力的なインセンティブが提示されても、所詮ツクリモノって感じがプンプンでした。でも、今度のは、ユーザを現実世界の中で動かし、そこに付加的な情報を重ねるという拡張現実(augmented reality: AR)なので、ユーザの食いつきも違ってきます。
さらに重要なのは、ユーザにとってはお宝発見的な喜びに満ちたインセンティブも、乱数であれもっと複雑なロジックであれ、実は単にプログラミングされたものだということ。つまり、何かの意図を持ってユーザをコントロールしようとすれば、それが簡単に実現でき、しかもこれまでのゲームとは違い、現実世界で生身のユーザごと動かせちゃうこと。
具体的には、企業がある関心や嗜好を持った購買者をあるところに集めたいとか、為政者がデモ参加者を攪乱するために活用したり、なんてことも可能になると思います。そうだ、交通事故に見せかけた暗殺なんかも、これまでよりぐっと簡単確実に実現可能になりますね。
まあ、暗殺されるほど重要な役目や情報を持つ人物が、ポケモン追っかけて夢中になるというのは想像しにくいですけど、いずれポケモンじゃなく、お得なクーポン券とか、換金可能な金塊アイテムとか、そういうのを追っかけさせる大人向けのゲームも出てくるんでしょう。
やれやれ。