調布市立中学校の研修会

ELECの講師派遣事業で依頼を受け、調布市の中学校の先生がたにお話をしてきました。そのときのスライド資料を公開しておきます。

冒頭、自己紹介をしているところで母校の話が出たとき、数名の先生がある参加者の方を見ているので視線を追ってみると、な、なんと、若林ゼミの同窓生が!びっくりして、話の内容忘れちゃうところでした。

いただいた演題が「自立した学習者の育成のために~アクティブラーニングを活用した授業の展開を目指す~」。基礎なき自立はむしろ学習者を追い詰める、スキル科目である英語の授業が今更アクティブだなんだと騒ぐでない、というスタンスでお話しさせていただきました。おまけに、「ICTも活用して」なんてトピックも盛り込まれていたので、これまた、機械に振り回されるでない、というお話し。

このところの英語教育業界では、「英語は英語で」はどこへやら?この手の研修では「アクティブ〜」大流行ですが、これには危機感を覚えています。

講演でも力説したことですが、「英語は英語で」なら、まだ英語を教えることの質と内容にポジティブな影響を与えるものでしたが、「アクティブ〜」の場合、どういうわけか「教えること」に対する認識が低められ、教師の間に後ろめたさまで醸し出してしまうきらいがあります。ついこの間、「ゆとり教育」で同じような失敗をしでかしたはずなのに、また教師たちが「一方的に教え込まない、生徒に任せ、発見と学びをじっくり待て」なんて方向に流れたら、他の教科はさておき、英語に限って言えばかなり危険だと感じます。

実はあと数回研修が計画されていて、そちらは日程が合わずお手伝いできなかったのですが、江利川先生がご担当と伺って、きっと私の乱暴でとっちらかった話を整理してくださると期待と安心感で言いたい放題してきました。江利川先生、よろしくお願いいたします。

調布市立中学校研究会2016スライド

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