正式名称は「日本外国語教育改善協議会」(Wikipediaの項目)。前身の「日本英語教育改善懇談会(改善懇)」は1972年の発足なので、かなり息の長い団体である。当初は国内の主立った学会や英語教育関連団体が参加していたが、近年は参加団体も激減、とうとう4団体になってしまった。
各参加団体からの専門家が集まり、外国語教育の施策や現場で起きている問題について、地味でまじめな議論を積み重ね、これまで数々のアピールを提言してきた。特に、行政側で何か大きな動きがあるたびに、それに対して外国語教育の専門家集団という立場から、歯に衣着せぬ批判や要望、また好ましい施策には歓迎を表明してきた。
参加団体激減の背景には、このようにお上に対して批判的な立場を鮮明にしていることから、自分たちの立場に影響があるのではという危惧もあるかもしれないが、大学教員や研究者の連帯と連携が希薄になったこともあると感じる。