ゼミを担当する専任教員が毎週交代で専門分野についてリレー講義する授業の後、うれしい感想をもらった。

この授業は16:45から始まる90分授業で、始業時には既に陽も暮れて暗くなり、2年生にとっては過酷な時限。にもかかわらず、130名以上の出席学生はおおむねよく集中して聞いてくれた。
授業後にわざわざ挨拶に来てくれた学生がいて、今の私のゼミ生の後輩だそうで、教職志望で私のゼミを考えているらしい。その学生が、「これまでの講義で90分初めて集中して聴けました」と。
トピックは、「英語教育と学習指導要領」と題して、学習指導要領の性質と歴史的経緯、英語教育に及ぼす影響について解説した。
「主体的で対話的な学び」を実現するために、二つの仕掛けを準備。一つは、穴埋め式のハンドアウト。重要な語句や情報を穴埋めにして、学生が自分で埋めてメモしながら聴けるようにした。
もう一つは、Poll Everywhereというサービスを使って、PowerPointスライドに学生からの反応を求める仕組みを埋め込んだ。これは、あらかじめウェブかアプリで作成しておいたいろいろな形式の質問を、PowerPointのスライドとして埋め込んでおき、スライドをめくって質問になると、あらかじめ回答準備をさせておいた学生のブラウザの画面に質問が提示され、回答を求めるという仕掛け。なかなかよくできている。無料のサービスだと25名までしか同時回答できないので、ひと月10ドルのプランを購入。700名までの回答に対応できる。
画像は、最後に講義について印象に残っていることをフレーズで答えてもらったもの。学生が回答すると同時にスクリーンに語句が表示され、多く投稿されたものが大きく表示されるようになっている。意味不明なふざけたものもちらっとあるが、おおむね話した内容に関するもので、学生の印象に残ったことがうかがえる。