「ジャニーズ」と発音指導

一向に本気の対応が見えてこないこの問題に関連して、英語の発音指導について感じること。

ご存じの通り、問題の会社名は、創業者のニックネームを冠している。Johnnyを仮名書きするとき、世間一般では「ジョニー」とすることが多い。ミュージシャンのJohn Lennonは、「ジョン・レノン」と表記される。「ジャン・レノン」と書く人はいない。

しかし、喜多川氏の場合は、本人のこだわりだか、音に忠実にしたのかは知らないが、「ジャニー」と表記する。アメリカ発音では、JohnのOは日本語の「オ」よりも「ア」に近く聞こえるので、これはこれで実際の発音には近い表記だと言える。

で、教室で発音を指導するとき、「ジョンじゃないよ、もっとアに近く、ジャンだよ」と指導してもなかなか直らない。そういう学生でも、誰も「ジョニーズ」とか「関ジョニ」などとは言わないのが、不思議。

同じような問題で根深いのが、ofという語の発音。これは国民的に「オブ」だと固く信じ込まれていて、O部分の発音だけじゃなく、F(つまりV音)も絡むので、手強い。ofを、「オブ」ではなく、「ア」のように言えるようにするには、相当辛抱強く指導する必要がある。

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