「怒られ上手」

通勤途上の読書で読んだ就職活動に関する記事の中に、いくらがんばっても落ちる学生は何が足りないのかが描写されていた:
「内定の出ない学生は何が間違っているのか ~学生、企業、大学、親がすれ違う悲惨な現状」

この中で、早い段階で的確なアドバイスを与えていた大学の就職課の職員が、耳を貸してくれなかった女子学生について心を痛め、なじみの学生に意見を求める。その学生は、

親でもアルバイト先でも、社会人との接点が少なくて怒られ慣れていない子って、何か言われるともうダメなんです。私なんか、叱ってもらえるだけありがたいと思いますけどね

伸びるかどうかは、どういう指導や助言を与えるか以前に、本人の受け取り方次第なところが大きい。伸びる子供をみていると、怒られ上手なことが多い。

耳に心地よくはないことでも、言われたことを受け止めて、自分を見つめ、冷静謙虚に取り込める子は、どんどん吸収して伸びる。逆に、うわべの言い方や物腰に過敏に反応し、言い訳や反論が先に立つケースは、よくない結果を生む。

こういう姿勢って、大学生くらいになってから何とかしようとしても、手遅れとまでは言わなくても、本人が気づくためには相当な苦渋をなめる羽目になるか、時間がかかる。

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