鬼ふたりの挟み撃ち?

大東文化大学外国語学部英語学科には、学生に厳しく発音指導をする鬼(やくざ?サムライ?)が二人いて、学生たちを鍛えています。

親分鬼は靜先生。今年度の「英語教育学入門」という授業では、主に歌を使ってグルグルで発音指導をなさっているようです。その授業のものかどうか分かりませんが、靜先生のブログでも今学期の学生の感想が紹介されています(「TOEIC 200点アップの訳は?」)。

51F6hwzC8wL.jpg1年生対象の「ゼミナール」という私の授業では、Sound of MusicのDVDを教材に、歌やせりふのディクテーションや発音訓練をしたり、映像に音声をつけるアテレコなどに挑戦しました。

学生によっては、その二人の授業を同時に取っている学生もいるのですが、そんな学生からの報告です:

発音の方もrとlの発音の違いや、vとfでは下唇を上の歯で押さえて発することすらも最初は知りませんでした。ですが、ぐるぐるを通して一つ一つ理解していくことでだんだんとわかるようになりました。靜先生のぐるぐると淡路先生のぐるぐるで、私が注意される部分は同じなので、もっと自分がどこが違うのかよく分かりました。thも舌を出すことも知らなかったですが、どんどん出せるようになって自分でもうれしいです。そして、外人さんのミュージックビデオや映画を見ると、最近は口元を注意しながら見るようになりました。見ていると、下唇をしっかりと上の歯で押さえていたり、舌を出していたりするので、どても勉強になります。

学生も書いていますが、高校までの段階で、発音の基本をきちんと教わっている学生が本当に少ないのは嘆かわしいことです。でも、基本から少しずつ丁寧に指導すれば、必ずできるようになるものですし、きちんと指導してあげなければ、できる喜びに導いてあげることもできません。

上の学生の感想で感心したのは、発音指導を受けることによって、これまでは意識せずに見ていたミュージックビデオや映画でも、口元や発音に意識が向けられるようになったことです。きっとこれが良い連鎖を生んで、聞くことや書くことなど他のスキルへも転移すると思います。

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