小沢一郎のインタビュー記事(リンク)を読んで考えた。
ついこの間まで自民党の中枢にいた人物がこういう発言をするというのは、それだけ自民党という集団が根深いところから変質してしまったことを如実に示していると思う。
自分も過去に、後に防衛大臣まで務めた人物も含む、本来なら良識を維持し得た集団が、一部のおかしな勢力にあっという間に侵食されて暴走ファシスト集団に成り下がってしまったのを目の当たりにした恐い経験があるが、本当にあっという間に、まったく物言えぬ空気でがんじがらめにされてしまう。
そういえばその頃、小沢さんが触れている高村氏のような「心ならずもな」表情を浮かべつつ黙って流されていた存在が少なからずいたのが思い出される。
愛する自国が、ああいう集団になってほしくない。
戦争を直接体験したり、間接的経験からも賢明に学び取った議員世代の相次ぐ引退と、処世術や人脈、ノリでのし上がってきた歳行った「若手」議員の台頭が同時に起こったのは不幸と言えば不幸だが、そういうドサクサに乗じてポロリと首相にまで上り詰めてしまった無見識ボンボン議員にうまく寄生し、党の隅々まで浸食した勢力が猛威を振るっているというのが今の構図なのかもしれない。
さて、仮に今回の暴走は何とか食い止めることができたとして、ここまで深く浸食してしまった勢力のお掃除は、果たしてできるのだろうか。
何より、そういう人物たちを国政に送り込んでしまったのは他ならぬ我々有権者自身だという猛省がなければ、同じ事が繰り返され、繰り返されるうちに感覚が麻痺し、行き着くところまで行ってしまうのではないかという強い危惧を感じる。
追記:まだ党内で踏ん張ってる村上議員のインタビュー記事(リンク)も参考まで。