テレビ画面の国会中継の中で、議員の口々から実に軽々しく出てくる「国民の命と生活を守るため」っていう言葉が、非常に空虚に聞こえ、滑稽にさえ感じます。
実は、本当に我々の生活や命を脅かしている差し迫った危機は、周辺事態の変化でも、遠い国のいさかいでもなく、嘘と隠蔽に塗り固められて蓋をされている国内的な山積みの問題では?
復興は終わってないし、原発の処理など見通し断たず、安心して働ける職場もままならないし、老後の生活も不安だらけ。次の世代を育てる教育には人も金も回ってない。
だいたい、歴史を振り返っても、権力者が「命」だの「安全」だの声高に叫んでいるときほど危なく胡散臭い。
もしかして、ここまで頑固に軍事問題にこだわるのは、手詰まりの国内問題の決定的切り札として軍需景気を狙ってのこと?