昨年度に続き、語学教育研究所の「基礎講座」で「音読から発表へ」という講座を担当しました。15名の熱心な参加者を相手に、基本的な音読から、どのようにステップを踏んで発表活動に高めていくか、実演も交えてワークショップを行いました。
実際の授業映像のオーラルイントロダクション部分を上映し、そこで扱った教材を使って、様々な音読練習や、発表活動への橋渡し、そしてそれらを受けて無理なくチャレンジできる発表活動を実演紹介しました。
音読では、ただ読ませるだけではなく、しっかりモニターして必要な指導を怖じずに行うこと、橋渡し活動では少しずつ発話に高めていけるようにステップアップすること、発表活動ではいかにオーラルイントロダクションで蒔いておいた発表のためのタネを無理なく花開かせるか、また発表者以外の生徒にどのような働きかけをして取り込んでいくか、これまでの経験をまとめてお伝えしました。
以下、参加者のみなさんがアンケートに書いてくださった感想です。参加者回答15名すべてが5段階で5の評価をくださいました。花丸満点は嬉しいです。
- 具体的な音読方法を知ることができてとても良かったのですが、音読のねらい、何をさせたいのか、などをきちんと整理できて良かったと思いました。
- 音読をスピーキングにつなげるステップがとてもよくわかった。
- 発表を無理なく達成感ある形で行うことをゴールにすると言うことがよく分かりました。早速試してみようと思います。
- 音読や発表に対する考え方や具体的な実践例など非常に参考になりました。ありがとうございました。
- 後期からの改善につなげていきたい。どのような音読のステップがあり、それぞれの音読活動がどの位置づけにあるのかを再確認することができた。そこから発表につなげていく際に、実行可能なレベルでの発表を考えることができた。
- 音読の指導のポイントがわかりました。音読させている間も、随時指導を欠かさないことが大事だと言うことが分かりました。ありがとうございました。2学期からの授業改善に役立てます。
- Oral Introductionの意義が分かった。橋渡しの活動のバリエーションの紹介があった。
- 授業のビデオ、是非発売を!(ベネッセからは何枚か出ていますよね)。資料作りなど、とても勉強になりました。
- 具体的な説明、例示があり、大変参考になりました。今まで整理されなかった、音読指導の概念や手順が、やっと整理することができました。また新学期から学んだ方法を取り入れて、授業に活かしていきたいと思います。
- 「音読」から「発表」に至る橋渡しの段階がとてもわかりやすかったです。特に、淡路先生の授業ビデオを見て、導入の大切さが分かりました。
- 音読、橋渡し、発表をしっかり区別できていなかったので、今回の講座で改めて考えることができました。音読も「よめばOK」とどこかで思っていた気がします。夏休み明けからの授業でがんばっていきます。本当にありがとうございました。
- 理論的なものもそうですが、現場のことを踏まえ、具体的にやり方を示してくれて非常に良かったです。ありがとうございました。
- 具体的な指導方法、それを行う際の細かい留意点などまで教えていただいて、とても参考になりました。
- とても音読の手順がわかりやすく指導いただきありがとうございました。
はじめまして。2010年6月号の英語教育で先生の導入期からのライティング指導の展開を拝読させていただきました。(最近この号を手にしたもので)スパイラル指導の第3ラウンドにおいて暗唱から自己表現へ,の指導が私が今行っている指導と似ていて先生のお話にもとても共感いたしました。「聞けていえることはたいてい書ける」同感です。聞いて言う活動を帯活動で日々行ってからの自己表現活動へつなげています。ワークシートなども非常に思考判断表現活動をさせるのによくできたもので,真似て使いたいなと思います。授業改善にヒントを頂き感謝しております。それでコメント致しました。時々ブログを拝見させてください。突然のコメントで失礼いたしました。
aka mさん、コメントありがとうございました。もう4年も前になる記事、読んでいただけてうれしいです。今取り組んでおられることにも、多少なりとも参考になる点があれば幸いです。今後も語研の基礎講座は継続していく予定ですので、機会があれば是非どうぞ。
ブログはあまり期待しないでください。取るに足らぬことをつらつら書いていることがほとんどですので。