今日検討した授業で使用していた検定教科書の本文、教科書作りに関係する種々の制約を勘案しても、ちょっとひどい作りだと思いました。
中1で、主要な文法項目はHow many 〜?
程度を尋ねる意味でのhowはおそらくここが初出、manyはこのページの新出語扱いでした。
本文欄外には、how manyという「かたまり」で「いくつ」を表す、という簡単な説明が添えられていて、「どのくらい多くの?」というアプローチではとらえていない様子。
だから、how manyを教える前に、manyを教えておかねば、とは考えないわけですな。
ひどいのは、同じページにa lot of 〜なんて使っていること。そんなもの入れるくらいなら、本文を工夫して、how manyが出てくる前に、manyを出しておけと思う。
そもそも、初めて単数複数の区別に直面して苦労している生徒たちに、なぜ複数なのにaがつくの?なんて疑問を抱かせかねない表現を同時に教える重要性って、ありますか?
それに加えて、前のセクションでは単純にsだけをつける名詞の複数形を導入しているんですが、このセクションではcountriesも出てくるんです。生徒にとっては、yがieに化けるって現象は、それだけでもかなり重い学習内容だと思います。
中学校の教材は、学習者の学習しやすさをもっと考慮して、理にかなった配列と負荷で構成するべきだと思います。