おっさん、今日は俺が心穏やかでおおらかな心持ちでラッキーだったな、偶然に感謝しろよ。。。
いつもの店の縄暖簾をくぐると、さすがの金曜日、入り口近くのカウンターまで満席。私を見ると、女将さんが奥のテーブル席を空けてくれた。
入り口席のお客さんに「後ろを失礼します」と会釈し、ちょっと前に詰めてくれるのを待っていると、振り返って「それは、どけってことかい?」と。
かなりカチンときましたが、見たことない客だったので、「いえ、どかなくても結構ですが、踏み越えていくだけですから」とにこやかに返すと、渋々立ち上がりました。
この席は、常連なら皆わかってますが、目一杯前に詰めていないと、出入りや厠に行く客の妨げになるんです。
そいつが帰ってから、店の人に常連かと聞いてみると、一見さんらしい。顛末を話すと、早速奥の女将に報告。
その席に入れ替わりで座った写真の常連さんは、お客が出入りするたび、にこやかに気持ちよく立ち上がり、通行人と言葉を交わして協力していました。
一方、一見さんのハゲオヤジはといえば、観念して気持ちよく通行に協力すればいいものを、客が通るたびにイライラしてました。あれじゃ、自分もおいしく酒が飲めないでしょうに。
何事も心持ち次第、気の持ちようってことで。