米国での出来事だが、似たようなことが、伊勢志摩サミットが迫る日本でも起こらないとは限らない。。。
以下が顛末のあらまし:ーーー
おばちゃんは、隣に座っていた乗客に会話をもちかけても応じてもらえず、怪しい言語で夢中で何やら書き留めているのを見て、テロリストかもしれないと不安になる。
おばちゃんは「気分が悪い」という嘘のメモを乗務員に渡し、離陸まで耐えられそうにないと申告して、機はいったんゲートへ戻る。
おばちゃんは降機後、隣の客がテロリストかもしれないと航空会社員に報告、その乗客はいったん降機させられ、当局から事情聴取を受ける。
その客はペンシルバニア大学のイタリア人経済学者で、手近にあったメニュー表に思いついた微分方程式の数式を書き留めていたことを説明。無事放免され、席に戻ったが、機は2時間以上の遅れでようやく離陸。
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この記事を読んでまず思ったのは、このおばちゃん、いくら微分方程式がわからんといっても、怪しい言語か、数式かくらいの区別もつかなかったのか?ということ。米国の数学教育はあまりレベル高くないけど、それでも数式の認識くらいはついても良いんじゃ?
興味深いのは、こういうことでは決して「だから数学教育がなっとらんのだ、もっと学校での数学教育をしっかりせねば!」というような、数学教育に対する批判的ヒステリアにはつながらないこと。
これが仮に、飛行機で隣になったヘンな外人に英語で話しかけてみたのにちっとも応じてもらえず(発音悪すぎて通じてない)、そいつは何やらわからん言語で夢中で走り書きしてるし(いわゆる「筆記体」で読めず、英語と認識できなかっただけ)、見かけも白人じゃないし(いつの間にかすり込まれている白人偏重やxenophobia)、やっぱテロリストじゃ??って騒ぎになっていたら、「だから英語の会話くらいできなきゃ!学校の英語教育はなにやっとるのか!?異文化理解教育、やってんじゃないの??」って、英語教育に対するヒステリックな反応が出てくるのに。
ともあれ、米国人でも、見知らぬ言語に対する不安感がこんなに強い人がいるとは驚きです。機内では「怪しい言語」で書き物するのは控えないと、テロリスト扱いされちゃうか?
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