たかが百年程度の「伝統」しかないものについて(末尾に追記あり)、「正しい万歳」なんて考えたくもないが、報道写真など見ているとキモチワルイほど手のひらを内側にした所作が統一されている。参列者に対しても、そういう「指導」がどこかで入っているに違いない。
復古派の執念叶い、ついに教科化された「道徳」の検定教科書でも、正しいお辞儀のタイミングについて刷り込みが既にあるくらいだから、次の改定では「正しい万歳三唱はどれでしょう?」が出てきてもおかしくないかもしれない。
いや、改定など待たず、運動会などを通じて「正しい万歳」の指導について忖度指導が広まる可能性も充分ありうる。
そうなっちゃった頃から大騒ぎしても、もう完全に手遅れ。ま、今でもかなり手遅れ気味だけど。
【追記】コメント欄にあるとおり、万歳三唱について寺沢さんからご指摘いただきましたので、投稿自体に追記しておきます。
明治天皇即位にあたり万歳三唱が行われ、それに先立って万歳が規定されていたと理解していたのですが、この万歳三唱を定めたという太政官布告が実は1990年代になってからのいたずらのような捏造だったという件。詳しくは下記のWikipediaをご参照を。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%87%E6%AD%B3%E4%B8%89%E5%94%B1%E4%BB%A4?fbclid=IwAR3laWjryaMkjQsTlHT_2hEGz9v2BYym0EDUvaGve71aBGvps03-B7eZrlE