「国民の財産と命を守る」?

これは、稀代の愚相のご愛用の常套句でもあるけど、今朝の地方選挙政見放送でも候補者が「県民の財産と生命を守ります!」みたいなことを力説していた。

なんだか胡散臭い美辞麗句にしか聞こえないし、違和感を感じる。どうしてだろう?

そもそも、近代法治国家としてそんな最低限のことについて「頑張ります!」ってのが政治家の公約になってるのって、レベル低すぎやしないか?そんなに政治家が頑張ってくれないと、我々の財産も生命も守れないほど、我が国の治安や社会福祉は当てにならないのか?(ほんとは、下々の財産吸い上げようとしているのは、当の政治家の魂胆だったりするのが滑稽)

すると、「いやいや、日本を取り巻く昨今の激動する安全保障情勢に鑑みて」みたいな議論になるが、むしろそういう難局において、国内の一政治家ごときがそんな大見得切ったところで、本当に守れる約束なのか?責任持てるのか?

なんだか、財産が脅かされ、命の保証もない、みたいなことばかり強調して、不安をあおり、手に負えないくせに口約束だけして責任感をアピールしようとしてるだけにしか聞こえない。

実際、守ろうとしてやってる努力と言えば、文化国家的な解決策を模索することではなく、「守り」という名の武力的攻撃力を増強すること。

大事なもの守るんですから、攻撃だってやむを得ないでしょ?みたいな。

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