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夕食

(March 10, 2004)

適当なところで通りを引き返し、分厚い越英辞典をぶら下げて歩いた。そろそろ腹も減ってきたので、入りやすそうな料理屋を選んで入った。定番のcha gio(揚げ春巻き)と、ナマズの唐揚げバターレモン風味、サツマイモのつると葉っぱのニンニク炒め、Saigonビールを注文した。サツマイモのつるが意外に柔らかくて美味。
どこの店でもそうだが、見たところせいぜい中学生くらいの年端の子どもがウェイトレスとして働いていることが多い。おそらく店の家族か親戚の子どもだろうが、子どもだからと行って甘い扱いではなく、店主は容赦なくどやしつけて使っている。中には涙を浮かべながらも泣くのをこらえてがんばって働いているけなげな子もいる。家の手伝いをして偉いといえば偉いのだろうが、客としてはあまり気持ちのいいものではない。
店の人間はたいてい分厚い札束をくるっと丸めて輪ゴムで止めて持ち歩き、目を光らせている。会計はテーブルでするのがベトナム流で、まずはウェイトレスを呼んで計算してもらう。金を支払うときには札束を持った店の人間やってきて会計をする。チップの習慣はない。
その店は子どものアルバイトの扱いはそれほどひどくなく、落ち着いて食事ができた。やはり一目見て外国人だとわかるらしく、皆こちらを好奇の目でのぞき見ながら仕事をしている。そのうち、店員の一人と店主らしき女性が話しかけてきた。店主の旦那は西洋料理の料理人だそうで、市内のホテルで働いているのだそうだ。

店を出てホテルに帰る途中、店舗を改装しているとおぼしき工事現場を通りかかったところ、すごい自転車を発見。両側に荷台をつけて、そこに置いたズタ袋に砂を詰めているおじさん。袋は4つあったので、全部一杯にすると相当な重量。実際に走り出すまで見届けられなかったのが残念だったが、なんでも自転車で運ぶのに驚嘆。そういえば、昼間タンスをしょって走っている自転車がいたっけ。


Posted by Yoshi at 01:23 AM

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