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チェックイン

(March 10, 2004)

ホコリまみれの国道カーチェースを終えてホテルに入ると、ひんやり心地よい空調の効いた空気で別世界、戦乱の跡消えぬ途上国からいきなりどこでもドアを通って西欧のホテルに戻ってきたような、妙な感じだった。
フロントでチェックインして部屋へ。最上階の14階の部屋で、窓からはハノイ市中心部やホテルの正面の大きな交差点が一望できる眺めのいい部屋だった。ホテル正面にはどういうわけか大きなレンガ造りの煙突がある。後で知ったのだが、ホテルが建つ前にはレンガ工場があった場所で、そのレンガ工場の煙突をそのまま残してあるのだとか。なるほど、ホテルすぐそばの通りには、溶接や金型加工などの町工場が並んでいる。

ホテル正面の大きな交差点の流れを見ていると飽きない。一応は信号による大まかな交通の整理はされているが、あっちからもこっちからもバイクの波が押し寄せて、それらがサーカスのオートバイによる曲芸のように、ぶつかることなくすり抜けていく。時折ノンという笠をかぶって天秤棒を担いだおばさんが、いとも簡単に通りを横切っていく。四輪車は圧倒的少数派で、ほとんどはバイクである。観光客を乗せたタクシーや荷物を載せたトラックがたまに通るが、上から見ているとバイクの波に飲み込まれているようだ。
しばらくはそんな交差点の様子を眺めたりビデオに収めたりしていたが、とっくに昼も過ぎていて腹も減ったので、街へ繰り出すことにした。


Posted by Yoshi at 12:45 AM | コメント (0)

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